パリに1年間交換留学する、とある慶應生の雑記へようこそ。
交換留学が決まったはいいものの、周りは就活に向けて動き始めている。交換留学でも成長して、卒業後の進路として就活にも手を抜かずに取り組みたい。数ヶ月後には出発だけどどうすればいいんだろう、、
今回は交換留学に行く場合就活はどうするの?という方に向け、交換留学生でありながら意識高い就活生でもある二刀流慶應生を間近で見てきた私が両者の兼ね合いについて解説したいと思います。
スケジュール感
交換留学は大学間の連携によって成り立ち、自分の通う大学の学生でありながら海外の大学で学ぶことのできる制度です。私を含めほとんどの学生は3年生の秋から4年の春にかけての留学となるため、一般的な就活生が就活を進める時期と重なってしまいます。
パターン解説
①両立型 ⇒ 一般的な就活生と同じく4年卒業を目指し、内定を目指す。
②休学型 ⇒ 帰国後1年間休学し、1年遅れで就活を行う。
③留年型 ⇒ 帰国後1年間留年し、1年遅れで就活を行う。
④大学院進学型 ⇒ 就活は行わず大学院に進学する
もちろん進路は人それぞれなのでこれ以上にさまざまなパターンがありますが、ここでは2024年現在交換留学生と就活生両方の環境を実際に目にしている私が大きく4つに分けて解説します。
①両立型
この選択をする交換留学生はどちらかといえば少数派です。というのも、上記のスケジュール感でも分かる通りかなり厳しい条件となるからです。あくまで交換留学生として勉強に励みながら、さまざまな情報収集や説明会等のイベント参加をこなすのにはかなりの柔軟性と体力が求められます。確かに就活もオンライン化が進みイベントにどこからでも参加できるとはいえ、時差や就活の早期化等を考えると留学中に相当な負担がかかることは想像に難くないでしょう。さらに4年卒業を目指すということは4年で卒業単位を取り切るということです。留学前後には自大学での単位を確実に取得し、そして留学中も必要な分の単位を取って自分の大学の単位に互換するということを徹底する必要があります。
一方で、完全に一般の就活生と同じことを留学中にやらなければならないかというと、実際には多くの交換留学生はそうはしていません。ボストンキャリアフォーラムを始めとする留学生向けの就活場が存在し、留学生ならではのチャンスを活かして就活をしている人もいます。
このようにハードなスケジュールとなる両立型ですが、これを選択する学生の多くは2年生の頃から就活を始めていたり、長期インターンに参加していたり、自分の志望業界がついてある程度まとまっていたり、と就活を早めに始めている場合が多いです。
また両立型を選んでいる学生の中には、思うように進まなければ途中で一年遅らせる方に変更するというマインドで就活に取り組んでいる場合も多いです。
やはりメリットとして挙げられるのは4年間で卒業できることや③の場合のように余計な学費がかからないということでしょう。
②休学型
こちらがかなり多い割合で選択されるパターンです。就活はしっかり準備した上で臨みたいけど、両立は難しいから留学中は留学だけに集中したい。でも留年して学費は増やしたくない、という学生の多くが休学を選んでいます。私は初め両立を考えていたのですが、就活を始め留学が近づくにつれ、それぞれ分けて取り組みたいと思うようになり休学型を選んでいます。
この場合交換留学が終わる5月、6月に帰国と同時に就活に切り替えて一つ下の学年と就活を始めることになります。ただし交換留学帰国時に4年生になってしまっているので、1年遅らせるために秋から1年間の休学をします。このようにいわゆる新卒カードを保ちながら就活を行う方法がこの「休学型」です。
ただし卒業単位の面では両立型と同じことが求められます。つまり、休学中は単位を取ることができないので実質的には交換留学時期を含んだ4年間で大学を卒業することになるということです。
交換留学(3年秋〜4年春)→1年間の休学&就活→4年秋(卒業単位取り切る)→就職
この型は一年卒業が遅れてしまうものの、学費は4年分のまま(+休学費、慶應の場合7万円程度)で、留学と就活を分けて取り組むことができます。
③留年型
スケジュール感としては②と同じようになりますが、休学ではなく留年とするのが③です。実際、単位が換算できるとはいえ、海外大学で日本の大学と同じ量の単位を取るのは至難の業です。そのため4年間での卒業を諦め卒業単位を確実に取るために1年増やすという選択もあります。
もちろんこの場合には5年分の学費を払うことになりますが、経済状況が許す限り余裕を持って就活に取り組めるという点ではメリットもあります。
④大学院進学型
これは大学卒業後にすぐに就活はしないというパターンです。これに関してここで詳しい説明は必要ないでしょう。
私は②の休学型を選んだので留学後に本格的な就活を始める予定ですが、留学に支障が出ない程度に業界分析や情報収集をしていきたいと考えています。
また何よりも、皆さんが最適な選択をできることを願っております。
それではまた。