パリに1年間交換留学する、とある慶應生の雑記へようこそ。
交換留学に行きたいと思った時立ちはだかる壁が、学内選考。どんなに行きたい思いが強くても、やはり重要なのは客観的にそれを言語化して示すことですよね。
今回は悩める交換留学志望生に向けて、出願第一志望の大学での交換留学を勝ち取った私がシンプルかつ強力なアドバイスをします。
結論
①志望動機は過去・現在・未来で語るべき
②留学を必然的な通り道として強調する
①なぜ過去・現在・未来なのか?
それは、この型に当てはめることで自然と論理性・説得性の二点を満たすことができるからです。
志望動機は特定の相手や組織に向けて述べるものです。もちろん印象や「語り方」も重要ですが、多くの場合、あなたの「志望動機」は客観的に分析される対象となります。つまり、あなたが選ばれた後にどのような結果が生まれるかが予測され、それが相手の目的に沿った基準で判断されるのです。まず、その交換留学においてあなたを推薦するかどうかを判断する大学の選定委員会の目的をしっかりと理解しておく必要があります。そして、論理性と説得力の二点が備わった志望動機は、非常に強力なものとなります。
では、過去・現在・未来の流れがどのようにしてこの二点を満たすのでしょうか?
論理性
過去、だから現在、だから未来。
論理性のある志望動機とは、簡単に言うと、理由と結果のつながりに誰もが納得できるものです。過去の経験や学びから、現在何を考え、どのように行動しているのか、そして未来に何をしようとしているのか。志望動機の先にある未来を、過去から現在へと続く川の流れの延長線上に置くことで、自然と論理的な関係が成り立ち、読みやすく伝わりやすい文章になります。
説得力
自分だけの過去、だから自分だけの現在、だから自分だけの未来
また多くの場合、何十人、何百人と応募者がいる選考過程で選ばれるのは、その人独自の何かがはっきりしている志望動機です。その際に大切なのは、具体的な経験について語ることです。これが過去の出来事であり、そこからつながる現在の取り組みです。これを踏まえ、自らの未来について独創的に語ることで説得性が増し、あなただけの志望動機が出来上がるのです。
②客観的な必要性を強調する
未来を語る中で注意すべきことは、その未来を実現するために、あなたがこの選考を通過することが、単なる選択肢の一つではなく、絶対的に必要な条件であることを強調することです。もちろん本音ではそれが唯一の方法ではないとしても、どうにかしてそのように語る必要があります。過去・現在・未来という綺麗に通った筋の中に「選考通過」を必然的な要素として組み込むことで、審査員にこの応募者を選ばなければこの人の人生が大きく変わると感じさせるような重みを、その志望動機に持たせることができます。
審査員があなたという応募者を有力候補として自信を持って推すことができるよう、志望動機を語りましょう。
留学を成功させるために
今回は「型」として志望動機の書き方を示しましたが、もし本当に留学を成功させたいなら出願の時点から重要になるのは、自分に正直になって考えることです。なぜ留学に行きたいのか?将来何をしたいのか?人生で何をしたいのか?このような根本的な問いを比較的制限が少ない状態で考えられる最後のチャンスが大学生ではないでしょうか。