パリに1年間交換留学する、とある慶應生の雑記へようこそ。
今回はフランス語に限らない言語学習全般のお話です。
ネトフリ等のサブスクに加入してドラマや映画を観て外国語を学んでいる人は多いですよね。教科書で学べないような表現を学べるだけでなく、面白くて時にはその言語の文化圏の慣習や特徴まで知ることができる。特にドラマや映画を観ることが好きな人にとっては楽しみながら学習できるという理想的な勉強法だと言えます。
一方で配信サービスの中には膨大の数の作品があります。どの作品を観るか迷ったことはありませんか?長く外国語に触れるという意味で、内容に興味があって抵抗がないものを選ぶというのが一つの手です。自分の好きなジャンル、例えばコメディ、サスペンスなどで絞る機能もありますし実際そのような選び方をしている人が多そうです。
私はこれまでたくさんの外国語学習をしてきましたが、海外在住経験はなく基本的に日本国内で勉強してきました。その中でネイティブの会話から学ぶ一つの貴重な情報源としてドラマや映画を活用してきました。
今回は常に外国語学習という視点に立ってドラマや映画を観続けてきた私の一つの結論として、ネトフリをはじめとする配信サービスの活用法を伝授したいと思います。
結論
おすすめジャンルは恋愛リアリティショー、スタンドアップコメディの二種類です。
前提として私はネイティブと自然な「会話」をすることを目標としており、そのために必要な表現を身につける教材としてネトフリを活用しています。語学において目標はそれぞれ異なり、自分のそれが何かを認識することは非常に大切です。だから、もし「会話」力を伸ばしたいと思ってネトフリ学習に取り組みたい方は読み進めていただければと思います。
※言語学習における「目標」については以下の記事でまとめています。
それではなぜ以上の二種類が「会話力」を伸ばすのに適しているか説明していきます。
恋愛リアリティショー
恋愛リアリティショーといってイメージがつく人もそうでない人もいると思いますが、日本だと「今日好き」や「テラスハウス」などが有名で、一般的に出演者たちが恋愛や人間関係を築いていく様子を追うドキュメンタリー風の番組のことを言います。実はこの恋愛リアリティショーの発祥は1960年代のアメリカで、今では世界の多くの国に広がっています。さらにそのジャンルの中でも新しい企画が常に生まれており、実験要素が加わったりと面白みが加わっています。なので「恋愛リアリティショーなんてくだらない」と思っている人でも意外と種類によっては面白いものが見つかるかもしれませんよ。
最大の特徴は基本的に台本がないことです。通常ドラマや映画において登場人物は俳優や女優であり、彼らは台本に沿って演技をして言葉を話しています。もちろんその言葉の中にも会話でよく使われるフレーズが出てくることがありますし、勉強になることも多いです。ただし、恋愛リアリティショーにおける出演者は台本を持たずありのままの感情や意見をそのまま言葉に乗せています。そして恋愛という分野における会話は語彙の観点から日常に近く、アクション映画やサスペンスドラマで出てくるような普段使わない専門用語は出てきません。さらに会話が中心なのでストーリー形式のドラマによくあるセリフのないシーンがほとんどない点でも語学学習に適していると言えます。
スタンドアップコメディ
スタンドアップコメディは日本のお笑いにはあまり登場しませんが世界では主流のコメディのジャンルです。無理やり日本語にすると一人漫談とでも言えるでしょうか。
外国語で会話をするにあたってどんな場面でもコミュニケーションに「笑い」を忘れてはいけません。スタンドアップコメディを観ることで国ごとの笑いのツボや、あるあるなどを知ると同時にその時によく使われる表現を学ぶことができるので一石二鳥です。またスタンドアップコメディではお堅い表現が出てきません。幅広いお客さんをターゲットにして笑いをとるため綿密に作り込まれた話は基本的に日常でよく使われる親しみのある表現で構成されています。さらにスタンドアップコメディではコメディアンが多くのエピソードトークを盛り込みます。出来事を語る際に使える表現を自然と身につけることができます。
フランス語学習という観点で言えば私のお気に入りは彼です。ガッド・エルマレ!彼はユダヤ系モロッコ人なのですがさまざまな環境、文化の中で生きてきたからこその隔たりを超えた笑い、話の展開が特徴です。調べるとフランス各地でライブをやっているので留学中一度見に行きたいと思ってます。
いかがでしたか?よろしければ作品選びの参考にしてください!今後も独学での学習経験を活かして語学に関しての発見や学びを共有していきます。
ではまた。